すでにご存じの方もいらっしゃるとは思いますが、私が代表を務めている株式会社FrogAppsから、この度、miil (ミイル)というサービスをリリースしました。まずはこれまで支えてくださった皆さんに心より御礼申し上げます。ありがとうございます。そしてこれからも、どうぞ宜しくお願いいたします。
さて、このmiilのリリースにあたり、miilが生まれた経緯、そして私たちが何を目指し、何を実現したいと思っているかを簡単にご案内しておきたいと思います。
私は、この10年以上を飲食店の経営に捧げてきました。その間に見てきたことは、「ネット業界から飲食業界への強烈な片思い」とでもいうべきものでした。実際、過去10年の間には、数え切れないほどのグルメサービスが生まれては消えていきました。また、ネット系の方々と親しくなって感じるのは、本当に外食を大好きな方が多いこと。そういう方々が飲食系のサービスを立ち上げたいと思うのも、無理のないことだろうと思いました。
しかし、その中で本当に成功できたサービスはごくごく一握りに過ぎません。その理由は、ネットには飲食業の実情や現場を理解している方が極めて少ないからなのではないかと思うのです。
ネットの側は飲食を愛して愛して愛し抜いているのに、飲食業界は「ネットは難しい」「ネットは怖い」という方がほとんどです。結果として、飲食業界はネットの方々に自分たちの思いや実情を正確に伝えることができないままでいます。この一方通行は、これまでの10年間変わらない構図と言えるでしょう。どのようにネットの力を活かせば飲食業界が幸せになれるかを、なかなか上手くカタチにできないままになっているわけです。
確かに、従来の様々なグルメサイトも、人々の外食スタイルや飲食店の運営をとても便利に変えてきました。それは紛れもない事実です。食べログやぐるなびに代表されるグルメサービスがなかったら、僕らの食生活はこんなに便利で豊かにはならなかったでしょう。しかし、それらのサービスが飲食店やお客様が求める究極かといえば、必ずしもそうとはいえない側面があることも事実です。時には、それらのサービスの存在が飲食店やお客様にとって大きな脅威になったり、ストレスになったり、お客様とお店の対立を生むことがあるのも、否定できない事実でしょう。
私にとってこの10年は、そんな問題が目の前にあるのが分かっていながらも、それでも自分としては何もできない、あまりにもどかしい10年でした。ネットの力をうまく活用できれば、もっともっと飲食店とお客様の双方が幸せになれるはずなのに。個性にあふれた元気なお店が増え、食文化がもっともっと豊かになって、外食だって今まで以上に面白くなるのに。
miilは、そんな私の過去10年にわたる実感や問題意識、そして私なりの「グルメサービスの理想像」を形にしたものです。目指しているのは、お客様と飲食店の双方がハッピーになり、そして食文化がもっと豊かになっていくようなサービスです。
もちろん、私の思いや考え方が必ずしも飲食業界を代表するものではないかもしれません。それでも、ひとりの飲食店経営者として、現場の声を自らの手でカタチにし、お客様との関係性をよりよくしてくことに貢献できればと願ってやみません。
miilは、まずはシンプルに「料理写真共有サービス」としてローンチしました。現時点では、あまたある同様のサービスの一つにしか見えないかもしれません。しかし、それがmiilの全てではありません。miilをユニークなサービスたらしめる、肝となる機能はまだこれから少しずつ明らかになっていきます。私たちはmiilを「ぐるなび」「食べログ」に次ぐ第三のグルメサービスに育てたいと思っています。そして、それに向けて、着実に機能を強化していく予定です。
ともあれ、まずは皆さんにはmiilで写真を撮り、親しい友人や家族と共有することを純粋にお楽しみいただければと思います。
miilは、皆さんとすてきなお店との出会いを増やし、お店とのつきあい方、食の楽しみ方を変えていきます。私たちの提案する理想のグルメサービスに、是非ご期待ください。
追伸
miilの公式ページは、今後FBページにて展開していく予定です。現在は仮オープン状態ですが、FBとのサービス連携も含め、できるだけ早く正式運用をスタートしたいと思っておりますので、どうぞ宜しくお願いします。
あ、それと、まだまだお金のない小さな会社ではありますが、志を同じくする仲間も全力で募集中です。開発、デザイン、マーケティングなどなど、興味のある方はぜひ私までご連絡下さいませ。TwitterまたはFBでいつでもどうぞ。
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